ネオジムウェークフィールド石

（鉱物の一種）

ウェイクフィールド鉱 ((La,Ce,Nd,Y)VO4) は珍しい希土類元素のバナジウム酸塩鉱物です。支配的な希土類金属イオンに応じて、4つの主要なタイプがあります。ウェイクフィールド鉱-(La)、ウェイクフィールド鉱-(Ce)、ウェイクフィールド鉱-(Nd)、およびウェイクフィールド鉱-(Y)です。ウェイクフィールド鉱のモース硬度は4から5の範囲です。ウェイクフィールド鉱は四方晶系の結晶を形成します。結晶構造の観点から見ると、ウェイクフィールド鉱は希土類のリン酸塩鉱物であるゼノタイムのバナジウム酸塩アナログです。ゼノタイムとは異なり、より軽い希土類元素が重いものよりも好んで含まれます。ランタノイド収縮のため、重い希土類元素のイオン半径は軽い元素よりも小さくなります。リン酸アニオンが大きなバナジウム酸アニオンに置き換えられると、四方晶系結晶系はより大きな軽い希土類元素を優先的に収容します。ウェイクフィールド鉱は、カナダのケベック州、サン＝ピエール＝ド＝ウェイクフィールドのエバンス・ルー鉱山での産出が最初に記載され、その後ウェイクフィールド鉱-(Y)と指定されました。ウェイクフィールド鉱-(Ce)は、ザイールのキンシャサから南西85km (53 mi) のクス鉱床でのタイプ地として最初にクス鉱として記載されました。1977年にウェイクフィールド鉱-(Y)のCeアナログとして改名されました。ウェイクフィールド鉱-(La)は、ドイツのテューリンゲン州、フリードリッヒローダのグリュックスシュテルン鉱山での産出について2008年に最初に記載されました。ウェイクフィールド鉱-(Nd)は、日本の四国島高知県香美市の荒瀬鉱山にて2008年に最初に記載されました。