バナジウムイオンが試験管内で細胞に対し、致死毒性を持つことが確認されている。 水生生物に対する毒性 - 急性LC50の調査結果によると、濃度レベルは0.1-100mg/L台の範囲にあり、大部分の生物が1 - 12mg/Lであったという。特に鋭敏な生物はカキで、幼生の発生への影響が0.05mg/Lで現れる。 ラット・マウスの経口投与 - 5価バナジウム化合物に対する半数致死量(LD50)としてそれぞれ10mg/kg、5 - 23mg/kg。 ヒトに対する影響 - 現在のところWHOは、無機バナジウムの発癌性について、その有無を判断できる材料がないとしている。このため、ヒトに対して発癌性があるかもしれないと分類されている。 作業環境における管理濃度 - 酸化バナジウム(V)の粉じんについては、0.03mg/m(バナジウムとして)が定められている。