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バナジウム

Vanadium

鉱物の一種)

バナジウム(新ラテン語: vanadium 英語: [vəˈneɪdiəm])は原子番号23の元素。元素記号はV。バナジウム族元素のひとつ。日本語では古くはバナジン・ヴァナジンの表記も使われた。

密度
密度:

6.033 g/cm³

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バナジウムの物理特性

密度
6.033 g/cm³, 明らかに重い
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バナジウムの科学特性

化学式
V
元素
V
一般的な不純物
Fe

バナジウムの健康リスク

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バナジウムの危険性は何ですか?

バナジウムイオンが試験管内で細胞に対し、致死毒性を持つことが確認されている。 水生生物に対する毒性 - 急性LC50の調査結果によると、濃度レベルは0.1-100mg/L台の範囲にあり、大部分の生物が1 - 12mg/Lであったという。特に鋭敏な生物はカキで、幼生の発生への影響が0.05mg/Lで現れる。 ラット・マウスの経口投与 - 5価バナジウム化合物に対する半数致死量(LD50)としてそれぞれ10mg/kg、5 - 23mg/kg。 ヒトに対する影響 - 現在のところWHOは、無機バナジウムの発癌性について、その有無を判断できる材料がないとしている。このため、ヒトに対して発癌性があるかもしれないと分類されている。 作業環境における管理濃度 - 酸化バナジウム(V)の粉じんについては、0.03mg/m(バナジウムとして)が定められている。

バナジウムの特徴

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バナジウムの特徴

灰色がかかった銀白色の金属で、遷移元素である。 金属としては軟らかく、展延性があり容易に圧延加工できる。結晶構造は温度条件により3つあり、常温・常圧で安定な結晶構造は体心立方格子で、温度を上げると、正方晶系になる。比重は6.11、融点は1,726℃(ほかに1,890℃、1,915℃という実験値あり)、沸点は3,410℃(3,000℃、3,350℃などの実験値あり)。普通の酸・アルカリや水とは反応しないが、濃硝酸・濃硫酸やフッ化水素酸には溶ける。原子価は2価から5価まで多様な値をとる。

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バナジウムの用途

製鋼添加剤としての用途が8割以上を占めているが、バナジウム化合物は触媒としてもきわめて重要なほか、化学・電気工学・電子工学の分野でも重要である。 しかし、原油中のバナジウム(ポルフィリン化合物として揮発性を持ち、製油によって重油に移行する)は燃焼時に酸化物となると、鋼材表面の不動態皮膜を低融点化させる高温腐食現象(バナジウム・アタック)を引き起こす。特にガスタービンエンジンのフィンを傷めるケースが多い。ほかにも触媒毒となるため、燃料重油中のバナジウムは十分に除去するのが望ましい。

バナジウムの分布

主要な産出国は南アフリカ・中国・ロシア・アメリカで、この4か国で90パーセント超を占める。バナジン石などの鉱石があるが、品位が高くないため、資源としてはほかの金属からの副生回収で得ているほか、原油やオイルサンドにも多く含まれているため、それらの燃焼灰も利用される。 物質としてのバナジウムは広範囲に分布し、ほとんどどこにでも存在する。しかし、資源としては偏在性が強く、埋蔵量のほとんどは南アフリカ、中国、ロシアに存在するほか、ベネズエラのオリコタール(超重質油中)やカナダのオイルサンドビチューメンなどの中に、硫黄などとともに含まれる。また、その生産も上記3か国とアメリカとで9割以上を占める。そのため供給は不安定なものとなりやすく、これらの国家や生産企業の動向による価格の高騰が、1988、1994、1997、2003、および2004年以降と頻繁に発生している。 バナジウム鉱物の主要なものとしては、緑鉛鉱 (Pb5(PO4)3(OH,F,Cl))に類似した鉱物である褐鉛鉱 (Pb5(VO4)3(OH,F,Cl))がある。ほかにはカルノー石(2(UO2)2(VO4)2、3H2O)、パトロン石(V2S5)などが知られているが、資源としては品位が低い。加えて、バナジウムの多くはほかの鉱物とともに(あるいはむしろほかの鉱物の副産物として)産出されており、ほかの鉱物の需給状況にバナジウムの生産も影響を受ける。 以上のような背景から、日本国内において産業上重要性が高いにもかかわらず、産出地に偏りがあり供給構造が脆弱である。日本では国内で消費する鉱物資源の多くを他国からの輸入で支えている実情から、万一の国際情勢の急変に対する安全保障策として国内消費量の最低60日分を国家備蓄すると定められている。またリサイクル確立も重要視され、日本では廃触媒からの回収や、重油ボイラーの灰などからの回収が行われている。

バナジウムの語源

バナジウムの発見には紆余曲折があり、歴史に埋もれかけた別名をいくつか持っている。 1801年、アンドレス・マヌエル・デル・リオが「パンクロミウム(panchromium)」と名付けた。クロムを思わせる色調からの命名である。のちに、化合物を加熱すると鮮やかな赤色になることから、「エリスロニウム(erythronium)」と改名された。 1830年、スウェーデンのニルス・ガブリエル・セフストレームが「バナジウム」と名付けた。非常に美しいさまざまな色に着色することから、スカンジナビア神話の愛と美の女神バナジス(vanadis)にちなんで命名された。 1831年、ドイツのフリードリッヒ・ヴェーラーによって、エリスロニウムとバナジウムが同じものと確認される。のちにアメリカでリオニウム(rionium)が提案されたが、実現はしなかった。 1880年、イタリアのアルカンジェロ・スカッキ(イタリア語版)が新元素と誤認し、ベスビオ山にちなんでvesbiumと命名した。

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