皮膚や粘膜に対する弱い刺激性が認められる。消化器系からの吸収は僅かとされる。 反復投与の場合、ラットによる12か月間の動物実験から、無有害作用量(NOAEL)は0.51 mg/㎥(0.43 mg Sb/㎥)とされる。 ヒトに対しておそらく発癌性があるとされる(グループ2A)。 製法上から、微粉末として流通しているため、原料として投入する際に粉塵として飛散し、呼吸器から体内に入る可能性が高い。このため、あらかじめプラスチックと混和したマスターバッチ、液体と混和したスラリーや、ポリエチレン袋などの容器中に密閉したまま原料として使えるようにした製品もある。急性毒性はもとより、慢性毒性も小さいが、長期に渡り使用する作業者は、防塵など充分な防御措置を取り、定期的に胸部X線検査などの診断を受けることが望ましい。米国産業衛生専門家会議(英語版、イタリア語版)(ACGIH)の許容濃度(TLV)は 0.5 mg/m。