三酸化アンチモン
( 鉱物の一種) 学名 : Senarmontite RockType : 鉱物
三酸化アンチモン, ( 鉱物の一種)
学名: Senarmontite
RockType: 鉱物
Photo By Kelly Nash , used under CC-BY-3.0 /Cropped and compressed from original
説明
三酸化アンチモン(さんさんかアンチモン、英語 Antimony trioxide、ATO)、または、三酸化二アンチモン(さんさんかにアンチモン、英語 Diantimony trioxide)とは、アンチモンの酸化物の一種。アンチモン化合物として最も重要な化学物質で、主に難燃剤、顔料、ガラスの助剤、触媒などに用いられる。
物理特性
色
無色から灰色
化学特性
化学式
Sb2O3
元素
O, Sb
一般的な情報
価値
日本、アメリカ合衆国ともに年間1万トン強の需要がある。日本は主に世界の約8割を生産する中華人民共和国のアンチモン資源に頼っており、主に製品として輸入する他、一部は地金として輸入し、日本で酸化を行っている。主な用途は以下の通り。 難燃剤 - 主に臭素化合物などのハロゲン化合物と共に、プラスチック、ゴムなどに添加することで、難燃性を賦与する助剤となる。テレビなど家電製品の筐体、屋外用豆電球のソケット、シーラント、繊維質の基材などに加え、火災発生、延焼を防止する。 清澄剤 - ガラスや琺瑯に添加することで透明性が上がる。 顔料 - 別名アンチモンホワイト(antimony white)として白色顔料とする他、黄色など他の顔料と合わせても用いられる。ブレーキライニングなどに使用することで耐摩耗性向上を図るのにも用いられる。 触媒 - ポリエステル繊維の重合触媒として利用される。 五酸化アンチモン、金属アンチモンなどの製造原料
構成物
Sb2O3の構造は、サンプルの温度に依存します。二量体Sb4O6は、高温(1560°C)ガスです。 Sb4O6分子は二環式ケージであり、関連するリン(III)の酸化物である三酸化リンに似ています。ケージ構造は、立方晶の癖で結晶化する固体に保持されます。 Sb-O距離は197.7pm、O-Sb-O角度は95.6°です。この形態は、鉱物のセナルモンタイトとして自然界に存在します。 606°Cを超えると、より安定した形態は斜方晶系であり、Sb中心間の酸化物ブリッジによってリンクされた-Sb-O-Sb-O-鎖のペアで構成されます。この形態は、鉱物のバレンチナイトとして自然界に存在します。
Photo By Kelly Nash , used under CC-BY-3.0 /Cropped and compressed from original