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赤金鉱

Akaganeite

（鉱物の一種）

赤金鉱（あかがねこう、Akaganeite）は、1968年に発表された新鉱物で東北大学の鉱床学者南部松夫により、岩手県の赤金鉱山で発見された。"Akaganéite"という綴りは誤り。化学組成はβ-FeO(OH,Cl)とされていたが、現在では(Fe,Ni)8(OH,O)16Cl1.25・nH2Oと修正されている。単斜晶系。赤茶色の微小結晶として産出する。産出地の赤金鉱山の名称から命名された。発見当初は針鉄鉱や鱗鉄鉱の同質異像と考えられていたが、塩素が必須の化学組成であることが判っている。

密度:

3.52 g/cm³

赤金鉱の一般的な情報

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赤金鉱の物理特性

色

黄褐色、さび茶色

条痕

茶色がかった黄色

密度

3.52 g/cm³, 明らかに重い

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赤金鉱の科学特性

組成式

β-Fe³⁺O(OH)

化学式

(Fe³⁺,Ni²⁺)₈(OH,O)₁₆Cl_1.25 · nH₂O

元素

Cl, Fe, H, Ni, O

赤金鉱の特徴

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赤金鉱の形成

この鉱物は日本の岩手県の赤金鉱山で発見され、その名が付けられました。1968年に日本の鉱物学者南部松男によって記述されましたが、名前自体は1961年にすでに付けられていました。アカガネイトは世界中の広く分散した場所や、アポロ計画で持ち帰られた月の岩石の中にも見られます。隕石や月のサンプルでの発見は、地球の大気との相互作用によって生成されたと考えられています。火星では軌道画像分光法を通じて検出されています。

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